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2014年10月25日 (土)

玉ちゃんの独り言 第36回「最近の話題に一言(?)+先月の訂正」

            玉ちゃんの独り言 第36回「最近の話題に一言(?)+先月の訂正」

 まず、先月の「イスラム国」について、下調べが不十分だったことをお詫び致します。世間的イメージのまま、「イスラム国」をアルカイダの分派のテロ集団のように書いてしまいましたが、そんなシンプルな過激派ではないようです。  彼らは元々、数万人もの虐殺を繰り返すアサド政権やイラク内の反スンニ派からの独立を試みている人々の集まりであった。確かにアルカイダの下部組織化した時期もあったが、一時期に過ぎず、基本的に反米、反ユダヤ、反キリスト社会のジハード(聖戦)を一義とする集団ではなかったのだ。本当に国家を建設しようとしており、むしろアメリカやフランスが空爆を仕掛けるまでは、ほとんど(全く?)反欧米・反イスラエルの殺戮は行っておらず、ターゲットはアラブ人同士の、言わば独立戦争に過ぎなかった(それでも残酷な処刑等非人道的行為があったのは間違いないのだが)。反アサド政権としてアメリカが支援したグループと行動を共にした時期さえあったらしい。そんな彼らを反米志向に向かわせたのは、結局のところアメリカ自身なのだ。たとえどんなに残虐な殺し方であっても彼らが殺害した欧米人はごく僅かだ。拘束された日本人が殺されたという一報もまだない。かの映画「殺人狂時代」の中のチャップリンの有名なセリフに「一人殺せば悪者だが、百万人殺せば英雄だ」というものがあるが、まるで「イスラム国」とアメリカの関係のように思えてならない。果たして世界の盟主アメリカ合衆国が手を出して、本当の平和が築かれたことが今まであったのだろうか? いくらなんでも自国の軍事産業発展のためだけにやっていることだとは、小生とて思いたくはないのだが・・・

 「デングとエボラ」

 今夏(たぶん)一人の旅行者が持ち帰ったとされるデングウィルスが日本を騒がせた。蚊(あるアメリカの調査では、2位の「人間」を大きく引き離して、地球最恐の殺人動物断トツの1位の座にいるらしい)が媒介するこの病気は、致死率が低く比較的軽度で済むことが多いため、また発生が晩夏だったこともあり、日本中を蚊パニックに陥れずに済んだようだ。だが、稀に重症化したり、再び刺されたりすることで発病するとされる致死率の高い「デング出血熱」の危険も、実は充分あったのだ。幸か不幸か、多くの日本人が、デング熱とデング出血熱の関係に無知だったため、事なきを得たに過ぎない。かつて中国の「SARS」流行の折、日本中がパニック化し、世界の嘲笑を買ったことは、大人世代の方なら、苦い思い出として残っているに違いない。そして今、エボラ出血熱が、欧米に上陸し始めている。患者は主に「国境なき医師団」の医師や看護師たちであり、中には病気回復後、再び現地へ戻った医師までおり、本当に頭の下がる思いである。だが、ここで考えなければならないことは、「国境なき医師団」には日本人医師もいるということ、そして彼らがもし感染する事態に陥ったら、日本に帰国させなければならないということだ。空港でアフリカ旅行者だけを厳重検査したところで、問題は解決しない。欧米で流行すれば、間違いなく日本国内にも入ってくるのは時間の問題なのだ。その時は、正しい知識と適切な対応で、SARSや放射能アレルギーのようなお粗末を繰り返さないようにしたいものである。

 「子供たちの味覚障害」

 ある調査によると、児童のなんと三割が正しい味覚をもっていないという結果が出た。理由はもちろん食生活の悪さである。味の濃い料理と野菜不足が主な原因らしい。小生はラーメン大好き人間で色々な店で外食をするのが楽しみなのだが、小生が味を薄めてもらっているのと同じものを「味濃いめ」と注文する若いお客さんが結構多いのには驚かされる。また昨今は別の料理でも、胡椒や唐辛子(一・七味、柚子胡椒、ラー油、チリソースなど)の類を大量に振り掛けているのを、よく目撃する。カレーもどんどん辛くなる一方のように思われる。カレーや四川料理等が辛いのは、その風土によるものだ。厳しい暑さや寒さの中で生きるための食生活の知恵なのである。温暖な日本には当てはまらない。だが今日本では、激辛や濃厚な料理が大人気である。こういう物ばかり食べている若者が親になったら、どうなるのだろうと思ってはいたのだが、事態は小生の予想より遥かに急激に進んでいたようだ。今日本料理は世界で注目されてきており、同時に官民ともに盛んに海外進出を行っているのだが、肝心の日本人が(一番だし)のお吸い物の味もわからないようでは情けなさ過ぎるのではあるまいか(ちなみに当「玉茶庵」のお吸い物は、敢えて一番二番ブレンドのだし濃い目にしております)。小生は職業柄自分の食事に香辛料は基本的に使わない様にしているが、味気ないことはない。要は慣れなのである。もちろん一般の方々に同じことをしろと強制する気はさらさらないが、おでんは辛子なしでも充分美味しいし、蕎麦には山葵や七味も無い方が風味がより味わえる。他も然りである。何よりも忘れてならないのは、「辛い」は味ではないということだ。ご存知の方も多いとは思うが、味覚(五味)に「辛味」はない。辛さというのは、単に舌や口内の痛覚を刺激しているだけの、体の「痛み」に過ぎない。したがって過剰に摂取すれば、舌の大切な味蕾の損傷に繋がるのは当然の帰結と言えよう。また脂(多いと本来の味が分からなくなってしまう)や塩分の取り過ぎが、体に良くないのは言うまでもないことである。昔の日本人の食事は、一見貧相のようであったが、実は栄養学的にも医学的にも素晴らしい世界に誇れるものであったのだ。食だけの問題ではないのだが、世界が真似したがっている日本人の美徳長所を最近の日本人は自ら捨てようとしているように思われて仕方ないのである。

 日本人は本来、世界一繊細な民族と言って過言ではあるまい。それは料理にも町工場やIT等の精密な技術、漫画文化にもよく表れている。一方SARSパニックや放射能への拒否反応のように、怖がりな面も世界屈指であろう。それが衛生面でのレベルの高さに繋がっており、ひいては医療の充実・国民皆保険・長寿世界一へと繋がっているのも間違いないであろう。だからこそ良い意味での神経質さは長所なのだ。そしてそれを持つ日本人本来の姿は、決して攻撃的ではなく、平和を愛する国民であるはずだ。肉食系狩猟民族である白人的好戦性より、草食系農耕民族である日本的平和主義の方が遥かにレベルの高い精神性であるであると、小生は敢えて断言したいのである。

 

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