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2014年7月26日 (土)

 玉ちゃんの独り言 第33回「輸入食料問題について」

      玉ちゃんの独り言 第33回「輸入食料問題について」

 今日トップニュースを飾っているのは、中国の食肉加工工場のずさんな実態だった。最大手ファーストフード・チェーンの人気商品が対象だったため、波紋が大きかった。自慢じゃな

いが、小生は鶏唐揚げは好きだが、ナゲットは好きではない。同様にハンバーグも肉や魚のだんごも。理由は簡単、混ぜ物が多いからだ。どちらかと言えば健康志向というよりも味の問

題が大きいのだが、添加物の危険性も、職業上一般の方々よりは詳しいので、やはり加工の少ない食品の方を好む傾向にある。だからといって、そういう物を一切食べない訳ではない。

極端な安全志向ほど精神的に不健康なものはないとも思っているから。中国の衛生管理の悪さを酷評するのはわかるが、「日本じゃとても考えられない」等のセリフを述べる人々が多い

のには、驚いた。ついほんの何年か前まで食の偽装で大騒ぎしていたのは誰だろう。店の冷蔵庫等に入って悪ふざけ写真を撮っていた若者は、間違いなく日本人だったはずだ。目先の利

益に走り、道を踏み外すのは、どの国の国民の中にも存在するのは否定できない現実だ。もちろん大部分の日本人は、世界で最も衛生的な人種といっても過言ではないだろうし、中国人

は世界で最も何でも食べてしまう国民と言われているのも事実だ。基本的に高温油調理が原則の中華料理では、野菜等食品の洗浄はあまり行わないそうである。落ちた物だって油通しす

れば大丈夫という感覚を持っていたとしても、それは文化の問題なのだ。一方、世界でも最も生食好きな食文化を持つ日本では、おそらく世界一安全な水道水で何でも洗い過ぎる位よく

洗う傾向にある。たぶん日本人のお風呂好きも根本は同じなのであろう。したがって、中国に限らず、外国から入って来る食品は、基本的に日本より安全性が低くなるのはやむを得ない

。食料自給率が極端に低い日本では、食料品の大部分を輸入に頼らざるを得ないのだから。更にTPPに加盟すれば、今よりもっと農薬等様々な危険のある食品が増える日も目前に迫っ

て来ている。あとは、一人一人の消費者が自ら判断していく他ないのである。  中国から輸入された食品の中で今一つ新聞で一面を飾ったものがある。「うなぎ」だ! 本来取引が禁止されているはずの「欧州ウナギ」の稚魚(シラスウナギ)を中国が輸入し養殖

後、「ニホンウナギ」と偽って日本に輸出したのではないかとの疑惑が持ち上がっている。もうすぐ土用の丑の日であるが、日本人は本当に鰻好きだ。なんと世界の7割を食べ尽くして

いるそうである。「欧州ウナギ」に続いて「日本ウナギ」が絶滅危惧種に指定されるのも、もはや時間の問題だろう。まだ完全に生態が解明されていない「ウナギ」という生き物を、稚

魚のレベルで乱獲した結果に他ならない。鯨やクロマグロ(本鮪)と同様だ。完全養殖出来ないものを乱獲すれば、数が減るのは当然である。鰻も本鮪もかつては滅多に庶民の口に入る

ものではなかった。今では死語だが「税務署が来る時は鰻重」と言われたほど接待にしか登場しない高級料理だったのだ。それがいつの間にかスーパーで蒲焼きが安く売られるようにな

り、鰻自体が国産から輸入中心に変わっていったのである。同様に本鮪も、以前は一部の高級寿司屋や日本料理店でしかお目に掛かることのない食材であったものが、100円均一の回

転寿司に日常的に登場するようになったのは、果たして喜ぶべきことと言えるのだろうか? 食材に限らず、全ての高級品はその希少性ゆえ価値が高い。庶民には手が届かなかった高級

食材を、一般家庭の食卓に上らせた人々の尽力は賞賛に値する。しかし行き過ぎがあったのではないだろうか。「一億総何とか」の発想は最早残念ながら非現実的と言わざるを得まい。

鯨が高級食材になったように、鰻や本鮪も(多分松茸も)元の高級食材の位置に戻って行かざるを得ないのであろう。生態系を崩し、ある生物種を絶滅に追い込む権利は、本来人間にだ

ってないはずなのだから。  中国をはじめとする輸入先の国々や食品会社を批判するのは容易い。しかし彼らは日本人の胃袋や欲望を満たすために働いてくれているのである。かつての焼き肉「えびす」の事件を振

り返ってみれば分かるとおり、適正と言えない価格破壊が結局食の安全を脅かすことに繋がるのだ。そして食育の面から考えて、子どもに高級食材を食べさせることに、もう少し疑問を

持っても良いのではなかろうか。日本人が長年かけて築き上げて来た食文化とは、決して今の飽食文化ではないはずだ。一連の事件やTPPを一つの契機として、今一度我々自身が日本

人の食を考えるべき時に差し掛かっているのだと思う今日この頃である。

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