«  玉ちゃんの独り言 第31回「憲法9条なんて知らなくていい! +α(美味しんぼ)」 | メイン |  玉ちゃんの独り言 第33回「輸入食料問題について」 »

2014年6月30日 (月)

 玉ちゃんの独り言 第32回「頑張れ、安倍ちゃん!? 農協改革について」

    玉ちゃんの独り言 第32回「頑張れ、安倍ちゃん!? 農協改革について」

 賢明なる読者の方々はもちろんおわかりのことと思われるが、小生はアンチ安倍晋三氏である。だが、誰の発案かはわからないアベノミクスなるものも含めて、彼のブレーンの優秀さは否定しようがない。間髪入れず次なる矢を放つことによって、前の失敗を忘れさせ、重大懸案をも国民の関心事に留めさせず、右から左へとスルーさせてしまう手法たるや歴代政権でも出色の手腕と言っても過言ではない。閣議決定による集団的自衛権の行使容認という暴挙も、世論調査では反対の方がかなり多いにもかかわらず、それが支持率低下に繋がって行かないのが、何よりの証左と言えよう。ただ、国民が彼と自公政権に求めている最大のテーマは、景気回復と明るい未来への期待であることは疑いようもない。したがって給与アップ等で裏切られ、さらに北朝鮮政策などが失敗すれば、簡単に国民が手の平を返す危険性があることも十分承知しているに違いない。さればこそ高支持率を背景に先人にはなしえなかった様々な冒険的政策を推し進めているのであろう。だが、TPPは難航し、経済特区政策は霞が関の官僚に骨抜きにされ、目に見える成果が出ていない。そこで登場して来たのが、農協改革だ。  JAグループ農協は、言うまでもなく自民党の大支援組織である。自民党が選挙で都市部より地方に強い最大の要因でもある。だがTPP反対時にも垣間見られたように、党内での農林族議員の影響力は明らかに低下しているようである。先の総選挙での大勝で議員数は増えているにもかかわらずだ。それは農協が集票マシーンとしての機能をかつてほど果てせなくなったからではなかろうか。最大の原因は、農協の組合員全体の半分以上が非農家で、JAバンク等を利用するだけの準組合員になってしまっているからであろう。さらに農家そのものも兼業が圧倒的であり、農協より企業等に世話になっている家が増え続けているのが実態である。確かに身近な農協が必要な組織であることは疑いようもない。小さな地域農協の中には上部団体の意向に逆らっても、農家と消費者の相互利益のために頑張っている素晴らしい組織もあり、そしてまたそういう活動も徐々に増え始めていると聞く。だが、巨大化し過ぎたJAグループは、疲弊しきっている小規模農家とは掛け離れた存在になってしまっている。ましてや搾取するだけの(?)最上部団体「全中(全国農業協同組合中央会)」などは、必要ないと思っている農家の方も少なくないのではないだろうか。ましてや唯一の任務(?)である政府自民党への圧力も、一番大事な折に役に立たないとなれば、その存在価値が疑われているとしても無理からぬことでる。おそらく首相ブレーンは、全中解体をやるなら今が好機だと踏んだに違いない。厄介な圧力団体を無くし、かつ農家からも感謝されるとすれば一石二鳥の名案だと。  農協JAグループは、一般国民の我々が想像するより遥かに巨大なコングロマリット(様々な分野に手を伸ばしている複合企業共同体)である。JAバンクの貯金残高は、都銀2位の三井住友に迫る程であり、保険会社としてのJA共済は、生保で日本生命に次いで第2位。損保でも3位の規模だ(もちろん一般の民間保険会社は両方の事業を同時には行ってはいない)。さらにJA全農は、大手商社と比べても第4位にあたる売上高を誇っている。そして、それら全てを統括し、指導監督を行うのがJAグループのトップ「全中」だ。こんな巨大組織にアメリカが目を付けないはずがない。かつて郵政改革を小泉政権に要望したように、農協改革を安倍政権に迫っていたとしても不思議ではない。ましてやTPPを締結させ、企業参画による大規模農業を推進したい政府にとって全中は邪魔者以外の何物でもないはずだ。もし全中が無くなれば、上納金が要らなくなるので、種物や農業機械の価格・レンタル料等が下がるに違いない。預金の利息や保険補償内容がアップして、逆に借金の利息や保険料は下がるかもしれない。農業のコストダウンは農家のみならず、一般消費者にとっても大歓迎のはずだ。だが、全中解体はTPPとは危機感の度合いが違ったのか、農協と農林族の反発は尋常ではなく、一時官邸サイドも諦めざるをえなかったのだ。だが、諦めなかった人がいた。安倍首相その人だ。彼の執念とも云える国家改革に全中がそんなに邪魔なのか、アメリカとの密約でもあるのか、とにかく全中解体は安倍ちゃん頼みなのである。  攻撃していても点が取れないどこかの代表チームのように、安倍政権は色々なことにチャレンジしてはいるが、国民にとっての得点は取れてはいない。結果を出しているのは、日本をより攻撃的な国家にするという側面だけだ。せめてここで、真に国民のためにもなり、多くの国民が納得できる成果を上げて頂きたいものである。

PS.   集団的自衛権行使の閣議決定が明日にもなされようとしている。公明党は平和の党であるより連立与党である道を選択したからだ。もちろん責任は公明党だけにあるわけではない。だが、この決断が将来の日本に戦争参加という極めて重い十字架を背負わすことに繋がることは誰も否定できないであろう。明日首相がたとえどんなきれい事を述べても、NSCに国家の安全を一任し、秘密保護法で自由発言を縛り、武器輸出三原則を破ってまで国産軍事産業に力を入れている現政権である、平和より富国強兵が大切なのは、はっきりしている。戦前の軍国主義日本を賛美する靖国神社を崇拝している人々が推進している政策である、首相のポリシー「戦後レジュームからの脱却」とは、平和憲法からの脱却に他ならない。だからと言って、まだ終わりではない。閣議決定なら次の閣議決定で覆されるのだ。我々は、今から国会に提出される個々の法案の中身に注目していかなければならない。同時に誰が賛成で誰が慎重派なのかも。それは集団的自衛権に賛成の人も含めて、我々とその子孫の将来にこれほど大きな影響を与える国家体制の変換の時に立ち会うの者の義務である。 

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://cms.blog.gnavi.co.jp/t/trackback/613809/32318171

 玉ちゃんの独り言 第32回「頑張れ、安倍ちゃん!? 農協改革について」を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

玉茶庵 のサービス一覧

玉茶庵
  • TEL04-7166-6636