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2013年8月

2013年8月 4日 (日)

玉ちゃんの独り言 第21回「さらば民主党?」

            玉ちゃんの独り言 第21回「さらば民主党?」

民主党が迷走している。崩壊危機といっても過言ではないだろう。内部のゴタゴタや責任の擦り合い等を報道で見るに付け、情けないやら呆れるやらで、この党はもうお終いなのかなとさえ思えてくる。原因はもちろん、この二回の国政選挙の大敗に尽きるが、それは元々、政権与党時代の失策と余りの不甲斐無さに、国民の怒りと不満が爆発した所為に他ならない。長年やりたい放題をやり続け、大きなツケを民主党政権に回した自民党には寛大であったにもかかわらず、有権者は民主党には思いの外厳しかった。もちろんそれは、自業自得だと言ってしまえばそれまでなのだが、寄せ集め政党の限界と、長年に渡る政権交代の無い独裁に近い長期政権ゆえ他党に閣僚や政策責任者が育たなかった悲劇が生んだものというのが内実であろう。民主党はこのまま亡くなってしまうのだろうか? 亡くなる運命にあるのだろうか? それとも亡くなるべきなのであろうか?
 実を言うと、小生は選挙で何回か民主党に投票してきた。別に民主党支持者ではないし、好きでもない。だが、かつて政権交代の必要性から自民党に対抗できる政党が育つことを期待していた者として、他に選択肢がなかったというのは淋しいことではあったが、現実的対応としては仕方がなかったのだ。だから、前々回の民主党政権誕生の際の総選挙では民主党に投票する必要も感じなかったし(大勝は政党を駄目にする!)、逆に前回は1票を投じた。天邪鬼で世間と反対の投票行動をしたつもりはない。初めての民意による政権交代(細川政権は違うので、明治維新以来初とも云われている)が失敗に終わることは当然と言えば当然で、小生的には政権交代前から織り込み済みの結果に過ぎなかったのだが、国民の期待が過度に大きかった分だけ失望の度合いも桁違いに大きかったようだ。民主党政権の破綻の最大の原因はもちろん彼らそのものにあるが、その遠因を作り出したのは国民自身に他ならない。だからこそ前回の総選挙は民主党の生き残りが国のためだと信じられたのだが、この期に及んで見ると、それもかなり怪しくなってきてしまった。お蔭で今回の参議院選は、国政選挙では初めて選挙公報を真面目に読むことさえ苦痛なほど、モチベーションが上がらなかった。もちろんそれは小生だけではないことが、投票率の低さと、真の野党としての共産党の躍進という結果に表れている。
 二大政党制が日本に合っているか否かは議論の分かれるところで、小生にも結論の出せないことだが、その方向に舵を切ったことだけは間違いではなかったと断言できる。問題は、民主党という党が、右は自民党急進右派並み、左は旧社会党左派まで入り混じっている「政党」と呼んでいいかどうかさえ分からぬような党であったことだ。ただただ政権交代の大義だけを合言葉に集まった野合集団であったと言われても仕方ないところだったのだが、そんな集団が分裂せずに持ち堪えられたのは、自民党の凋落と腐敗ぶりが政権交代の可能性を目前に感じさせられたこととトロイカ体制の成功にあった。つまりオーナー的存在で政界一の資金力の鳩山氏(自民党のハト派田中派出身)、現役№1の政治腕力の小沢氏(言うまでもなく田中角栄直系)、市民運動出身の左派期待の星・管氏(旧社民連出身。そして厚相として官僚に立ち向かった実績あり)の三大派閥の長が手を結び、タカ派筆頭の清和会(旧福田派)が牛耳っていた当時の自民党と対峙するという構図は、この三人の個人的資質はさておき、政策的にも二大政党になりうる可能性を秘めていたのだ。それは、脱原発、TPP、憲法改正等のスタンスからしても自民党との対立軸は充分描けたはずである。だが、実質的には三人とも現民主党から切られてしまった。改めた言うが、個人的問題はさておきである。とにかく右派中心となってしまった民主党に自民党と戦える弾があろうはずがない。今考えてみれば、「民主党」という党名そのものが「自由民主党」の分裂勢力に過ぎないことを明示していたのかもしれない。となれば、ここで民主党が消えてゆくのも始めから運命だったのかもしれない。政界再編過渡期の次へのステップとしての役割ならば、ある程度果たせたのかもしれないと。
 幸か不幸か、現在日本と安倍政権は、憲法改正とTPPという二大宿題を抱えている。もし、総ての政治家一人一人にこの問題に対するスタンスを明らかにさせることができれば、政策集団は、4つに分かれるはずである。もちろん税その他大きな政治的課題は、幾つもあるが、踏み絵として相応しいには、この二つではないだろうか。これは必ずしも実現不可能な絵空事ではない。国民一人一人が民主党の失敗を他人事ではなく省みることが出来れば、世論を形成しマスコミを動かし政界再編を進めることが出来るはずなのだ。何故ならば、それが国民主権であり、本来の政治の姿に他ならないからである。そしてそれこそが、我々が支払った民主党政権の失敗という重いツケを我々自身で返すことになるのである。
 

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